幸せは退屈なんだよ

最後の台詞が、物語ってるように、
ブライアンにとっての幸せは、
退屈すぎる日常だったのかもしれない。


吉祥寺バウスシアターに、
ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』
という映画を、友人と観に行ってきました。
映画は、割とよく、観に行くのですが、
あまり、ここで映画の話題に、触れた事がないので、
たまには、映画の事でも、書き記そうかな。
書き出すと、長くなる予感があるので、避けがちだったの。


その前に、言いたい事。
映画が始まる前に入った○○食堂。
そこのご飯が、美味しくないったら、ありゃしない。
もう、二度と行かないよ。絶対。
黙って、モスに、入るべきだった、、、


ローリング・ストーンズと言えば、
私にとっては、
ミック・ジャガーや、キース・リチャーズ
この二人が、スポークスマン。
私は、そんな世代に生まれた。
そんな、ストーンズを聴いていた。
60年代なんて、まだ、生まれてないもの。


でも、ブライアンの事は、知っていた。
ストーンズ創始者って事や、
セックス、ドラッグ、アルコールに、溺れていた事、
高校生の頃、すでに子供がいた事、
プーさんの家のプールで、謎の死を遂げた事、
27歳という短い命で、この世を去った事、
恋人だった、アニタを、キースに取られた事。。。
結構、ブライアンの事は、知っています。
書籍で読んだ物も、数多いですし。
余談ですけど、
チバユウスケが、ブライアンの真似して、
過去に、金髪、マッシュにした事も、何故か、知ってます。
その姿、見たかったな。
想像する限り、似合わなそうな気がしますが。なんて。


これも、もちろん観ました。


この映画って、客を選ぶと思った。
まあ、はなっから、大衆向けには、制作してないんだろうけど。
撮影が、ほぼ、プーさんの家で、低予算っぽかったな。
ストーンズや、ブライアンをよく知らない人には、
あまり楽しめないんじゃないかと、思った。
全く知らない人が観たら、
ブライアンは、我が儘とか、寂しい人としか映らない気がした。
彼は、素晴らしい才能の持ち主なんだよ。
そこの部分が全く、映画の中には、出てこない。
部屋に、シタールとか、マリンバとか、様々楽器は、置いてあったけど、、、
それだけじゃ、知らない人には、何も伝わらないよ。
彼は、どんな楽器でも、手にすると、
極、本当に、極僅かな時間で、マスターし、演奏出来る才能があったと言われてる。
それは、現メンバーも認めている才能だ。
確か、40種類位の楽器を、演奏出来たと聞いた事が、ある。
そういう、類稀なる才能を発揮してるブライアンは、映画には出てこない。
ブライアンの、アコースティック・スライドギターなんて、天才でしょ。



これは、ブライアンのお墓です。
時代を颯爽と、駆け抜けた、
60年代英国最高のポップアイコンとしては、
このお墓、地味では、なかろうか。
シンプルイズベストなのかな。
当の本人、ブライアンは、
星条旗柄のひらひらブラウス着たりしてて、派手だったのにね。
アメリカへの入国許可が下りない事への、反抗??
69年に亡くなったのが、ロックだよね。
なんて安易に思うお馬鹿な、私。


内容はともかくとして、
(場面展開の移り変わりの多さが、あまり好きじゃないし、
一番伝えたい事が、何なのか、私には、あまり感じ取れない)
でも、映像的には、私は好きでした。
ターゲット・マークも出てきてた。
べスパに、乗ってた。
私の想像するザ・イギリスってな感じでしたよ。
三つボタンスーツ、素敵よね。
ざらついた感じの色彩とか、
サイケデリックな雰囲気は、好き。
中学時代、60年代のイギリスに恋焦がれていた事もあった。
今、イギリスに行きたいか?と、聞かれたら、
少し返事に困るが、
60年代のイギリスは?と、聞かれたなら、
何の迷いもなく、何度も首を縦に振るだろう。
刺激的なシーン(いわゆるR指定のシーン)も含め、
目に映る物は、中々、楽しめたかな。
モザイクは、いかがなものかと。
ちょっと五感を遮るよな、あのモザイク。
何でか、わかんないけど、ちょっと気持ちが下がる。
後は、ボブ・ディランの「やせっぽちのバラッド」
あのタイミングで、流れたのは、良かったな。
退廃的な感じ、落ちてく様が、表れていたように思えた。
後は、看護士、ジャネット役の、女優さんが、綺麗だった。
もの凄く、魅力ある女優さんだった。
重たい髪が、素敵。重髪が最近の私的、キーワード。


見終わって、一番言いたい事は、
邦題、変えた方が、いいのでは??と、いう事。
はっきり言って、この映画、ブライアンが主役ではなく、
どう考えても、建築家のフランクが、主役じゃないですか?
だから、
ストーンズから消えた男」じゃなくて、
ストーンズから消した男」の方が、しっくり来る。


ミック・ジャガー役の役者さん、激似。
キース・リチャーズ役の役者さんは、少し華奢過ぎたけど、
二人とも、よく似ていたな。
映画の中では、チョイ役で、あまり登場しないけどね。


それにしても、27歳で亡くなるミュージシャンの多い事。
27歳には、何かが、あるのかね。

他にも誰か、いたかな???


あっっ...
NIRVANA好きな木下理樹も、27歳ですな。
いや、知っての通り、死んでないけど。


初期ストーンズでも聴きますかな。
ブルースハープが、聴きたくなってきたぞ。


ま、私、ビートルズ派なんですけどね。