垂れ流しの血

今日は鼻血が出た。
真っ赤で、凄くキレイだったから、そのままにしておいた。
どんどん出てきて、止まらなくて、鼻から赤い、ひと筋の血液。
コントみたいな、間抜けなつら。
その間抜け具合が、面白かった。
その後、腕をステンレスの角に引っ掛けてしまい、
腕を切った。
血が、だらだらと出た。
動揺は全くない。
むしろ、面白がっていた。
痛くなかったので、またそのままにしておいた。
溢れ出る赤い血液。
私、生きているんだな。
小学校の時の事を思い出していた。
誰が始めたんだろう。
もしかしたら私が率先してやりだした事かも知れない。
友達と、わざと指を切り合って、血を出して、
その指と指、血と血を重ね合わせ、
「これで私達、兄弟だね。」
「魔王が降りて来たら、助けに行くからね。」
なんて言っていたと思う。
おそらく、魔王が降りてきて、さらわれるというシナリオだった。
血の交わりの儀式をしていない人とは、
喋ってはいけないという掟まであった気がする。
掟は、もっとたくさんあったんだろうけど、全く思い出せない。
本人達にとっては、ほんの軽い遊び。
今、考えるとちょっと怖いな。
病気とかうつる可能性あるもんね。
多分、低学年の頃。2,3年の話。
黒魔術とか、そんな所にベクトルが向いていたんだと思う。
これ飲んだら血液が濃くなるとか自分自身に、言い聞かせながら、
葡萄ジュースを飲んでいたような記憶があります。
何だか、ART-SCHOOLが聞きたくなってきたよ。