私が小刀を持ち歩く必要性を理解してくれてたあの人は今?

制服の胸の裏ポケットに、いっつも入っていた。
四面楚歌って思ってたけど、誰かを刺す為では、もちろんない。
私は、キレやすい少年ではなかったはず。
集団の中、イッッーってなる事も、すごく多かったけど、
私には美術室という居場所があったので救われていた。
いつでも自分を終わらせる為。
そんな安心を求めてたのかな。
何で、こんな私に優しくするんだ。
涙が止まらないのも、頭が痛いのも、息苦しいのも、耳が聞こえないのも、
寝て起きたら治ってたらいいのに。リセットしたい。
もう飽きた。
さよなら。