誰もが、愛のリアリティに飢えている

歌舞伎町は、そんな乾いた心を、
優しく、冷たく、
満たしてくれる場所なのかもしれない。
昨日、新宿LOFTKARENのライブを見てきた。
アチコさんの笑顔が印象的だったな。
木下理樹が、またまた気になる発言をしていたのが、
気になった。
その帰り道、
「女王様に、なりませんか?」
と、声を掛けられる。
非常に驚いた。
いつも一人で外を歩く時は、イヤホンで耳を塞ぐ。
嫌な騒音は、遮断したいのだ。
何か声を掛けられても、
聞こえないふりをして、通り過ぎる。
耳が悪くなる位の、爆音で聴いているので、
本当に聞こえない事も多いのだけど。
この間、私の手違いで、iPodを初期化してしまい、
曲が、一曲も、入っていない状況にしてしまう。
なので、昨日は、耳を塞ぐ事が出来ずにいた。
そんな時に限って、
「女王様に、なりませんか?」
我耳を疑い、思わず、
「えっっ?」
と、聞き返してしまった。
その結果、
私が興味を持ったと、思われたのか、
具体的に、説明されたよ。
はぁ。
あの人、相当しつこかったな。
そんなに、この街には、女王様が不足しているのでしょうか?
需要と供給のバランスが、取れていないのでしょうか?
私みたいなもんに、声を掛けるなんて。
間違っている。
世の中、間違っています。
このネオン街では、
毎晩、
支配する人、服従される人。
そんな事が、繰り広げられているのですね。
電車に揺られながらの、帰り道。
頭の中で、椎名林檎の、
『歌舞伎町の女王』が、流れていたのは、言う間でもありません。