黒い髪と赤い唇

やっぱりね。
今日も雨模様。
息を吸う。
息を吐く。
生きている。
求める欲望。
求められる欲望。
取り巻く感情。
投げ捨てられる、乱暴な言葉。
奥まで貫かれる、優しい言葉。
無意味な言葉たち。
所詮、全てが傷の舐め合いなんだ。
耐え難い現実。
愛された事のない、孤独感。
愛する事の出来ない、寂しさ。
不安定な自我。
それを支える為に、何かを必要とする。
その何かが分かった時、その場所は終着駅となるのかな。
私には、まだまだ程遠い場所。
誰かの特別になりたいなんて、思わない。
そんなもんには、どうせ、なれやしないのだから。
きっと、誰かを特別と思い込んで、あがめ尊ぶ。
そう、したいだけ。
それが多分、一番、楽だと思うから。
今日が、雨で本当によかった。
雨が、全てを浄化してくれる。
私の中の、汚い部分や、醜い部分を。
同じだよ。
分かって欲しくて、
認めて欲しくて。
ため込んだら、潰れてしまうから、吐き出す。
なのに、いつまで経っても、見える景色は変わらないね。
明日は晴れる。
そう、思いたい。